26日間の入院を終えてようやく退院する事ができました。
ここからは、人工肛門での生活となりますが
3ヶ月後には自然肛門温存手術を受けようやくガン治療は終了。
と、思っていたのですが中々思った通りにはいかないものです。
が、その話の前に、今回の入院でわかった【高額療養費制度】の
大切な事をお話したいと思います。
高額療養費制度とは
病気や怪我での治療、入院、手術等で医療費の負担を減らすために
健康保険には【高額療養費制度】というのがあります。
入院や手術などで、これから高額な医療費がかかることが分かっている場合
【限度額適用認定証】は必須なので市役所の健康保険の窓口に申請して
発行してもらいます。
後からでも申請出来ますが、その場合は後から払い戻されるとはいえ
一時的に支払う形になるため大きな負担になります。
事前に入院や手術がわかっている場合は
払い戻しを申請する手間も不要になるので必ず先に発行してもらいましょう。
私は、事前にネットで散々調べていたのでわかっていましたし
がんセンターからも【限度額適用認定証】をお願いされました。
が、制度の事を知らず後で慌てて申請される方も多いそうです。
では、【高額療養費制度】で負担額はいくらになるのか?
年収によって区分が別れ、自己負担額も変わりますが最も多いのは
年収 370万円~770万円→自己負担額 80,100円
の区分でしょう、私もここです。
それでも高い…と、思う方もいるかもですが
手術費が何十万円かかっても8万円の負担で済むのですから
ものすごく助かる制度だと思います。
月をまたいでの入院は損
前回の記事で入院費用が約180,000円と記載しました。
上記の記事を読み【高額療養費制度】で8万円の自己負担で済むんじゃないの?
って、思った方もいるでしょう。
私もそうでした。
【高額療養費制度】を申請して【限度額適用認定証】を発行してもらえば
8万円+α(保険適用外金額)で大丈夫だと思い込んでいました。
ところが明細を見たら…
合計 約180,000円
何で??
保険適用外金を含めても10万円くらいだと思っていたので
かなり面食らいましたが、受付の方に詳細を聞いてみました。
すると、【高額療養費制度】での
医療費は「ひと月単位」で計算されるという事でした。
私の場合、入院日数が
2013年8月16日~2013年9月10日の26日間なので
2013年8月16日~2013年8月31日で8月分が一旦計算されて
2013年9月1日~2013年9月10日の9月分は別計算。
そして、8月分と9月分の合計が請求金額になるという事でした。
結論を言えば、月初めに入院をして同月内で退院をすれば
自己負担額は約10万円で済んだという事です。
でも、手術日は病院の都合もあるのだろうし
どうにもならないのではと思うかもしれません。
でも、突発的な急病や事故等の緊急を要する手術ではなく
私のように緊急を要さない手術の場合は担当医と相談すれば
手術日を変更出来る可能性は大いにあります。
私の場合も、
・母の葬儀で大きな出費をしたの直後。
・仕事を一旦辞めたので無収入。
・入っている保険がガンに特化した保険ではない。
・数回の検査や抗がん剤治療でさらなる出費。
等の理由があったので担当医に相談すれば
手術日の変更が可能だった事を後から知りました。
(直接担当医から聞きました)
【高額療養費制度】の事を十分把握していなかったせいで
8万円という大きな金額を損してしまいました。
なので、これから入院、手術の予定があるという方は
これらの事を頭に入れて大切なお金を無駄にしないようにして下さい。
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