紅葉する葉、紅葉しない葉の違い…その理由とは?

秋は紅葉の季節。

気温が下がってくるにつれて赤や黄色の葉が増えてきます。

この自然が織りなす絶妙な色合いには誰もが魅了されますよね。

ところで、紅葉が最高潮を迎えた赤や黄色の中でも
変わらず緑のままの色の変わらない葉っぱもあります。

この紅葉する葉っぱと、紅葉しない葉っぱの違いは
何なのでしょうか?

あまりに詳しく説明すると長くなる上、逆にわかりづらいので
難しい言葉はなるべく省き、わかりやすく説明します。

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紅葉、そして葉が落ちる仕組みと理由

皆が知っている紅葉する木の中では

イチョウ→黄色

カエデ→赤

が、直ぐに思い浮かぶのではないでしょうか。

これら秋に色が変わり、やがて葉が落ちる木を落葉樹といいます。

落葉樹の紅葉する木の葉は乾燥しやすい特徴があります。

紅葉する、しないは葉が乾燥しやすいか否かの違いなのです。

ではなぜ乾燥しやすいと紅葉するのかなのですが

元々、殆どの葉に緑色の色素のクロロフィル
黄色の色素のカロチノイドが含まれていますが
緑色の色素の割合が多いため通常の葉の色は緑色です。


しかし、秋になり日照時間が短くなり気温が低くなり乾燥してくると
緑色の色素が分解されるため、元々隠れていた黄色の色素が
目立つようになるため葉が黄色に変わるのです。

では、カエデ等の赤く変わる木はというと

気温が下がって緑の色素が減ってくると赤い色素のアントシアニンが作られます。

最終的に、この赤い色素が大半を占める為、葉が赤くなるのです。


このアントシアニンには老化防止の作用があると
言われていて、変色後は黄色の葉よりも1周間程長く
木に留まっています。


では、紅葉や落葉は何のために起こるのか?


それは、寒くて厳しい冬を乗り越える為。

葉っぱからの無駄な水分蒸散による樹勢の衰えを防ぐため
自ら葉を落としているのです。

紅葉しない木の仕組みと理由


等は秋になっても紅葉せずに緑のままで
雪が積もろうが関係なく1年中葉が付いていますよね。

落葉樹と違い常に葉が付いている木を常緑樹といいます。

常用樹が紅葉しないのは落葉樹と違い乾燥しにくいからなのですが
なぜ乾燥しにくいのでしょうか?

葉をよく見てみると表面が光っています。

これはロウのような物で表面を覆っているからなのです。

表面積が小さい上コーティングまでしているので
中の水分が出て行きにくいのです。

ただ杉でも松でも枯れて茶褐色に変色する部分があるように
常緑樹の葉も寿命があり紅葉もします。

ただ、落葉樹のように一斉に紅葉して葉が落ちるといった
事ではなく部分的な事なので目立たないのです。

黄色や茶色もあるのに、なぜ紅葉?

厳密には、

赤色に変わるのを【紅葉(こうよう)】

黄色に変わるのを【黄葉(こうよう、おうよう)】

褐色に変わるのを【褐葉(かつよう)】

と呼ぶのですが、厳密に区別するのが困難な為
いずれも【紅葉】として扱われることが多いのです。

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